仙台市は17日から、ドローンが全自動で運行して津波避難を呼びかけるシステムの運用を始めました。仙台市によると世界初の運用ということです。
仙台市が17日から運用を開始したのは、2機のドローンを使った津波避難広報のシステムです。
国の補助金を活用しおよそ1億7000万円をかけて開発しました。
新田智紀記者「津波警報が出た際あちらのドローンが自動で発着し、海岸にいる人たちに避難を呼び掛けるということです」
2機のドローンは宮城野区の南蒲生浄化センターの屋上を基地局として、宮城野区と若林区の沿岸部およそ8キロの区間で上空50メートルから避難を呼び掛けます。
またドローンが撮影した映像は市の災害情報センターに伝送され被害の状況をリアルタイムで確認できるということです。
仙台市は、東日本大震災で避難の誘導にあたった市の職員2人が津波の犠牲になったことを受けてこのシステムを開発しました。
仙台市危機対策課・佐々木朝一郎課長「防災無線のスピーカーはある程度設置しているが、柔軟に津波の広報をするということではドローンが良いと思う」
仙台市によりますと専用の通信網を整備して全自動でドローンを離着陸させ津波避難を呼びかけるこのシステムの運用は世界で初めてということです。