冷え込みが強まる中、宮城県東松島市では間もなく養殖ノリの収穫期を迎えます。海岸には7月の大雨で流れ着いたカヤが残っていて、地元の漁業関係者は収穫への影響を心配しています。
鳴瀬川と吉田川の河口に位置する野蒜海岸には、7月の大雨で上流から流れてきたと思われるカヤや流木が堆積し、海水浴シーズンを前に宮城県が撤去しました。
3カ月以上が経ちますが、野蒜海岸から南に1キロほど離れた宮戸地区の室浜海岸には、今も当時の堆積物が大量に残っていました。
県漁協宮戸支所小野寺和浩支所長「結構、細かいものが残っていますね。(堆積物の)30%ぐらい残っていると思う」
室浜海岸は狭いため重機が入れず、8月から地元の漁師らが手作業で撤去を行いましたが、取り切れなかったカヤは残されたままです。
県漁協宮戸支所小野寺和浩支所長「またこれが大波とか来て海の方に出てしまうと、ノリに異物が入ってしまいますので、そうなると出荷ができなくなってしまうという心配があります」
ノリを収穫する時にカヤだけを取り除くことは難しく、カヤが混入したものは商品になりません。
宮戸地区では、11月上旬に養殖ノリの収穫が始まります。
県漁協宮戸支所では、1割ほどのノリにカヤが混入し出荷できなくなるとみています。