年末にかけて新型コロナの第8波が懸念される中、ワクチン接種費用の一部自己負担を求める意見が国の会議で示されました。

 ワクチン有料化の可能性を、宮城県民はどのように受け止めているのでしょうか。

 新型コロナのワクチン接種の費用について、財務省は7日に開いた会議でインフルエンザなど他のワクチンと同じように一部を自己負担にすべきとの案を示しました。

 コロナワクチンの接種費用は現在、国が全額負担していて、2021年度には全国で2兆3396億円が使われています。

 1回当たり約9600円で、インフルエンザの5300円を大きく上回ります。

 もし、コロナワクチンの接種費用の一部が自己負担になったらどうするのか、街の人に聞きました。

 「迷いますけど、体とやっぱり歳のこと、周りのことも考えて決めます」「私は受けない気がします。ワクチンを打ってもかかっている人は結構いるので、ワクチンを打ったから大丈夫とも思っていないです」

 自己負担があっても接種するかどうか意見が分かれる中、多く聞かれたのはその値段についてです。

 「インフルエンザのワクチンの値段くらいだったら、打つのかなという感じはしますね」「やっぱり打つと思うけど、金額によりますよね。5000円、1万円位ならね、どうにか打とうかなって考えるけれども、それ以上となるとちょっとね考えるけど」「安ければ安いほどという感じなんですけれども、2000円、3000円とかであれば」

 厚生労働省は、2022年度末まではこれまで通り自己負担無しで実施すると強調しながら、2023年度以降について、次のような考えを示しました。

 加藤勝信厚労大臣「2023年度以降の接種の在り方については、まさに今後の感染状況や新型コロナの感染法上の位置づけにもよるところであり、そうしたものを踏まえながら、適宜適切に判断していきたい」