東日本放送で10月からスタートした、khb子どもの笑顔を広げようキャンペーンです。その第1弾がフードバンク支援事業で、khb本社1階にフードボックスを設置して食料品の寄付を募っています。これまで約3カ月で集まった食料品は224キロです。ご協力いただきありがとうございます。多くの方から寄せられた食料品が、どのような支援に活用されているのかを取材しました。
宮城県富谷市を拠点に食料支援に取り組む、ふうどばんく東北AGAIN。皆さんからkhbに寄せられた食料品、月に一度お届けしています。
フードバンクとは、まだ安全に食べられるにもかかわらず処分されてしまう食料を一般家庭や企業から集め、支援を必要とする人たちに無料で提供する活動です。
ふうどばんく東北AGAIN高橋尚子理事「コロナ禍になってからフードバンク自体がすごく注目されるようになって、寄贈量はすごく増えています」
寄贈される食料品は、2019年から2年で約7倍に増加していますが、コロナ禍で経済的に困窮する家庭が急増したことで支援を受ける人も12倍以上に増えているのが現状です。
ふうどばんく東北AGAIN高橋尚子理事「子育て世代がすごく多いですね。お子さんの学費や食費にすごくお金がかかるということで、十分にご飯が用意できないという方も多い」
集められた食料品は、困窮する家庭をはじめ児童養護施設や子ども食堂などの団体に提供されています。
中には、近年急増する子どもの食の問題解決に取り組む団体も。仙台市太白区の柳生中学校です。この日は週末にもかかわわらず長蛇の列が。
生徒「豚丼です」「お弁当をもらいに部活終わりで並んでいます」
子どもたちのお目当ては、昼食のお弁当を無料で配る校内カフェレインボー。中学校の元PTA役員で作る虹色実行委員会が月に一度、学校で手作り弁当を提供する活動です。
この日は地域の農家から譲ってもらった肉や米などで作る豚丼や、あがいんから寄贈されたお菓子や飲み物などが配られました。地域の子どもたちを中心に誰でも参加できるイベントとして4年前に始まった取り組みです。
虹色実行委員会菊地純子代表「孤食で一人でご飯を食べているという状況があったので、そこで何かお手伝いできないかなということで始めたのがきっかけ」
共働きやひとり親世帯の増加により、深刻化する子どもの孤食。栄養バランスの偏りや生活習慣の乱れなどが懸念される中、地域のお母さんたちが立ち上がりました。
生徒「お母さんもお父さんも共働きなので帰ってくるのがたまに遅くなることがあって、その中で一人で食べるのは寂しいと思うので、他の学校でもやって欲しい」「私たちが困った時に手を差し伸べてくれる存在が地域にいるんだよっていうのを教えてくれる場」 フードバンクで集められた食料品は、地域の子どもたちの居場所作りにも活用されていました。