河野消費者担当大臣は13日、電気料金の値上げを国に申請している東北電力など大手電力4社から値上げの理由などを聞き取りました。
東北電力の樋口康二郎社長は、会社の取り組みを理解していただけるよう丁寧に情報発信する考えを示しました。
東北電力は発電のコストが電気料金による収入を上回っているため、4月から平均で32.94%の値上げを国に申請しています。
13日、河野消費者担当大臣の元を東北電力の樋口康二郎社長らが訪れ、値上げの理由やコスト削減の取り組みなどについて聞き取りが行われました。
聞き取りの対象となった東北、中国、四国、沖縄の大手電力4社は顧客情報の不正閲覧が明らかになっているほか、中国電力ではカルテルを結んだ疑いも持たれていて、河野大臣は「間接的に消費者に影響が出るのできっちり調べて対応してほしい」と迫りました。
東北電力樋口康二郎社長「(河野大臣から)値上げ幅の話はありません。消費者の皆様にもやっていることが分かるように丁寧に発信していきたい」
電気料金の値上げに当たっては、経産省が認可する前に消費者庁と協議する必要がありますが、消費者担当大臣が電力会社から聞き取りを行うのは異例です。
また、経産省は東北電力が国に申請した電気料金の値上げについて、利用者から意見を聞く公聴会を、16日に仙台市で開く予定です。