中学校の職員室に灯油をまき散らすなどして威力業務妨害の罪に問われた元事務長の男に、懲役2年執行猶予4年の判決が言い渡されました。

 宮城県白石市の渡辺秀一被告(56)は2022年10月、事務長として勤務していた白石中学校の職員室の床などに灯油をまき散らし、火のついたろうそくを置いて立ち去るなどして職員の業務を妨害した罪に問われています。

 13日の判決で仙台地裁は「大規模な火災が発生しかねないかなり危険な犯行で、学校関係者や地域住民に衝撃や不安感を与えた」「動機や経緯について被告から納得できる説明がされたとは言い難いが、いかなる感情が生じていたとしても、八つ当たり的な犯行が正当化される余地はない」などと指摘しました。

 一方で、犯行を認めて反省と謝罪の態度を示しているなどとして、渡辺被告に懲役2年、執行猶予4年の判決を言い渡しました。