コロナ禍により修学旅行などに行けなかった宮城県石巻市の高校生たちが、卒業を前に最後の思い出を作ろうと、22日夜、校庭で花火を打ち上げました。
21日の石巻商業高校。
花火大会の実行委員のメンバーが翌日の本番に向け、準備を行っていました。
阿部ひなたさんたちの学年はコロナにより、修学旅行も中止となり、あまり高校生活の思い出を作れませんでした。
そうした中、みんなの笑顔を見たいと思いついたのが花火大会だったのです。
【阿部ひなたさん】「コロナ禍でいろいろ制限されてきて、イベントとかも思いきり楽しめなかったんですけど、あすの打ち上げ花火がすごい良い思い出になりそうだなって思いました」
【佐々木朱莉さん】「あした、すごい不安もやっぱりあるんですけど、1番はみんなも楽しんで自分も楽しめたらよいと思う」
そして、22日の花火大会当日。
【阿部ひなたさん】「今日は、18時から3年生の思い出企画『卒花』を実施します。音楽に合わせて、花火を打ち上げます。18時前に、校庭の東側にお集まりください」
校庭には、花火を見ようと生徒や保護者ら100人以上が集まりました。
打ち上げに合わせカウントダウンです。
花火は、およそ80発。
4分間という短い時間でしたが、生徒たちは冬の夜空を彩る大輪の花を楽しみました。
【花火を見た3年生】「自分たちの代は我慢してきたことばっかりだったので、修学旅行も行けなくなってしまったので、こういう素晴らしい花火見られて実行委員の人とか、地域の人とか、協賛してくれた人には感謝しかないですね」
【花火を見た3年生】「石巻商業高校に入ってよかったなって思います。あとは4月からみんなそれぞれ進路変わるんですけど、頑張っていけたらなって思います」
実行委員会のメンバーもみんなの笑顔を見て充実感に包まれていました。
【阿部ひなたさん】「今は達成感で一杯です。花火は想像していた以上にきれいで大きくて華やかで、きれいでした。私たちが打ち上げたんだっていう気持ちでいっぱいです」