2022年3月の地震で被害を受けた伊達政宗公の騎馬像が修復作業を終え、21日朝に仙台城跡に到着しました。仙台市民からは喜びの声が聞かれました。
坪谷歩香記者「政宗公の騎馬像が帰ってきました。毛布やシートで保護されトレーラーでゆっくりと運ばれています」
伊達政宗公の騎馬像は21日午前6時ごろ、仙台城跡に運び込まれました。
騎馬像は、去年3月に宮城県と福島県で最大震度6強を観測した地震で左の前脚と右の後ろ脚、鞍の部分にひびが入り右側に傾きました。
このため、東京都内の工房で2022年7月から修復が行われていましたが、18日に作業が完了しました。
地震から1年余りが経過しようやく戻ってきた仙台市のシンボルに、市民からは喜びの声が聞かれました。
仙台市民「本当に、お帰りなさい政宗公っていう感じでね、うれしく思っています」「ここに来ても騎馬像が無いと寂しくてね。ただ写真にこう手を合わせてましたもの、今までは。だからお帰りなさいって感じですよね」
到着した騎馬像を30分ほどかけて慎重にトレーラーから下ろす作業が行われました。 訪れた観光客は鉄のパイプで囲われた騎馬像を写真に収めていました。
観光客「22日に台座に乗せるって聞いてたので、見ることができてラッキーです」「すごい立派だなって思って。天気もいい中で見られて良かったです」
騎馬像は22日に台座に固定され、31日のお披露目式典で兜に三日月の前立が取り付けられます。
なお、仙台城跡は地震により複数個所で石垣の崩落や変形などの被害が出ていて、現在も周辺の道路では通行止めが続いています。このため、騎馬像のある本丸広場までは迂回が必要です。
仙台市によりますと、石垣の復旧完了までには少なくともあと2年はかかるということです。