施設の老朽化で運転を停止していた宮城県大崎市の鬼首地熱発電所が、設備の更新工事が終わり、6年ぶりに運転を再開しました。
2日から運転を再開したのは、大崎市鳴子温泉にある電源開発=Jパワーの鬼首地熱発電所です。
この発電所は、1975年に運転を開始しましたが老朽化により6年前に運転を停止し、設備の更新工事が進められていました。
地下約1500メートルに溜まる250℃の熱水に圧力をかけ、噴出した蒸気でタービンを回して発電します。
地熱発電は、二酸化炭素=CO2の排出が少ない上、風力や太陽光のように天候の影響を受けず、火山国の日本にとって有効な自然エネルギーとして期待されています。
鬼首地熱発電所茅野智幸所長「地元のエネルギーを活用したエネルギー、CO2を出さない電源として世の中に貢献していく、そのような役割があるのではないかと考えております」
出力は1万4900キロワットで、年間発電量は一般家庭約2万7000世帯分で、全て東北電力に売電します。