宮城県の石巻地区消防本部は、通報を受けて救急出動した際に行き先を間違えるミスがあり、救急隊の到着が約10分遅れたと発表しました。

 消防本部によると14日午後9時ごろ、石巻市の体育施設で「30代の男性が運動中に倒れた」と119番通報がありました。

 ところが、救急隊は石巻市の別の施設へ誤って出動したということです。

 現場に倒れた男性がいなかったため、改めて通報者に確認し正しい場所へ出動しましたが、現場への到着が約10分遅れたということです。

 出動場所を指示するシステムの操作ミスが原因とみています。

 心肺停止だった男性の心拍は再開しましたが、今も意識は戻っていないということです。

 消防本部は、男性が運ばれた病院の医師に到着の遅れによる影響を確認しています。

 消防本部は「深くおわび申し上げます。再発防止に努めてまいります」とコメントしています。