政府は、福島第一原子力発電所から生じた処理水を夏ごろに海洋放出する方針です。放出開始が迫る中、宮城県議会議員らが福島第一原発を訪れ、東京電力に要請書を手渡しました。

 福島第一原発を訪れたのは、県議会の震災関連の委員長を務める本木忠一県議ら15人です。

 本木県議らは、東京電力福島復興本社の高原一嘉代表に対し要請書を手渡しました。

 要請書では、海洋放出について「反対の立場は変わらない」と表明したうえで、別の処分方法を引き続き考えるとともに、風評被害の賠償基準についても宮城県の団体の要望を採り入れるよう求めました。

 本木忠一県議「(処理水の)放出に向けた取り組みが進められる中、海洋放出以外の処分方法について引き続き検討するとともに、御社は処理水等に関する情報については、速やかに公表する責務があります」