東京電力福島第一原発の処理水の海洋放出が始まって以降、中国からとみられる迷惑電話が全国各地で相次いでいます。宮城県でも県庁や各市役所などへの電話が29日までに160件以上に上ったことが分かりました。

 処理水の海洋放出が24日に始まって以降、中国からとみられる迷惑電話がかかってきたかを県庁や各市役所に尋ねたところ、29日までに少なくとも162件に上りました。

 迷惑電話が確認されたのは、宮城県14の市のうち9つの市で、最も多かったのは仙台市の63件です。このほか名取市で55件、白石市で12件、角田市と栗原市で各7件などなっています。

 白石市には中国語で一方的に話して切れたり、機械の音声とみられる日本語で「なぜ処理水を海に放出したのか」と問いかけてきたりする電話があったということです。

 迷惑電話は、県立高校や図書館などにもかかっています。