冬眠を前にクマが人里まで下りる可能性が更に高まっているとして、宮城県は出没注意報を出没警報に引き上げました。
県によりますと、2023年度のツキノワグマの目撃情報は20日時点で766件と前の年の同じ時期より261件も増えていて、2022年度を既に上回っています。
目撃情報の増加は、クマの好物であるブナの実が凶作で飢餓状態になって人里まで降りていることが原因とみられています。岩手県や秋田県では人的被害も多発しています。
県では、冬眠前に餌を求めて出没する可能性が高まっているとして、宮城県全域に出していたクマ出没注意報を23日付でクマ出没警報に引き上げました。期間は11月6日までです。
県は、鈴や車の音に慣れているクマも増えているとして、山に入らないよう呼び掛けています。