宮城県気仙沼市ではワカメの養殖作業が進んでいます。猛暑の影響で生育が遅れていて、収穫の遅れや収穫量の減少が懸念されています。
気仙沼市の波路上漁港では、ワカメの芽をロープに挟み込む種挟み」と呼ばれる作業が行われています。
約3センチに成長したワカメの芽を養殖いかだのロープに一定間隔で挟み込み、沖合で70日ほどかけて成長させます。
猛暑の影響で海水温が高くワカメの発芽が遅れたため、種挟みの作業も例年よりも半月ほど遅く始まったということです。
漁師藤田純一「15日から20日ぐらいは遅れてますね。夏場が暑かったので高水温が残ってしまって、現在も例年より3℃くらい高い状態です」
現在の水温も高いことから、種の約6割はワカメの生育に適している塩釜の漁場へと運んで育てるということです。
例年よりも作業が遅れているため、例年2月にピークを迎えるワカメの収穫が後ろ倒しになる恐れがあり、収穫量の減少につながる可能性もあります。
藤田純一さん「収穫時期的に20日くらい減ると思うので、その分の収穫量は三陸一帯が減ると思ってます。とにかくおいしいワカメを生産して日本全国の皆さんに送り届けたいと思っています」