宮城県教育委員会は、全国平均を下回る小中学生の学力向上を目的に緊急プロジェクトチームを立ち上げ、より良い授業のあり方を検討してきました。その内容を反映させた授業が公開されました。

 授業は、登米市の佐沼小学校で公開され、他の学校の教師らが見学しました。

 プロジェクトメンバーの1人が教壇に立ち、6年生算数の反比例の授業を行いました。

 黒板に文字を書き続けるのではなく、タブレットを使って行われました。

 児童らは個人やグループで疑問点を解決する方法で、反比例のキーワードとなる決まった数を見つけ出すことに主眼を置いて授業に臨んでいました。

 児童「自分たちで問題から考えて答えを出す授業になって、自分でもちゃんと進められるようになっているんじゃないかなと思います」

 県義務教育課佐藤浩一副参事「自分で学習の方向を決めていく自己決定の場をしっかりと保障するという方向で取り組むことで、これから求められている力を身に着けさせることができるのではないか」

 2023年度の全国学力テストでは、仙台市以外の市町村で小学校の算数と中学校の数学で全国ワースト2位となるなど全ての教科で全国平均を下回りました。

 県教委ではこうした授業を宮城県全体で行うことで、学力の底上げを図りたいと話しています。