宮城県女川町の離島、出島と本土を結ぶ出島架橋が16日午前につながりました。島民、長年の悲願がようやく形になりました。

 全長364メートルの出島架橋は、16日午前に長さ245メートルの橋の中央部分が運び込まれ、出島と本土の間に架けられました。

 鈴木奏斗アナウンサー「海上では本土と出島を結ぶ橋の設置作業が行われています。アーチ状の橋の中央部分が、国内最大級の大型のクレーン船で吊られ、ゆっくりと微調整をしながら降ろされています」

 作業は天候不良から度々延期となり、橋を架ける作業が10月25日から始まりました。当初の計画から約1カ月遅れで、最後のパーツがはめ込まれました。

 橋が架かれば急病人の搬送ルートや原発事故の際の避難路が確保でき、島民長年の悲願がようやく実現します。

 須田善明女川町長「本土から島に橋がつながったこの風景、見るだけで色々思いが込み上げるものがあります」

 橋では今後道路の舗装などが行われ、開通は2024年12月の予定です。