仙台医療圏の4病院再編構想をめぐり、宮城県の富谷市議会は市が提案した移転候補地を取得する議案を可決しました。2024年1月にも契約を交わす方針です。
宮城県の4病院再編構想をめぐり、富谷市は東北労災病院と県立精神医療センターの移転先として明石台地区の土地を提案しています。
再編への議論はまとまっていませんが、富谷市は「これ以上先送りすると地権者に不利益を与える」として土地の取得を決め、30日に開会した市議会定例会に土地を取得する議案のほか、土地の購入費約14億円を計上した総額195億円余りの一般会計補正予算案などを提出しました。
土地の取得について、議員からは質問が相次ぎました。
出川博一議員「万が一、総合病院誘致が白紙になった場合のリスクヘッジをどうしていくのか」
若生裕俊市長「立地条件が良い場所で価値が下がることはありませんので、その段階でしっかり有効に活用できるよう考えたい」
採決の結果、土地取得に関する2議案はいずれも全会一致で可決、成立しました。
富谷市は2024年1月にも地権者と契約を結び、土地を取得する考えです。