宮城県が進める仙台医療圏の4つの病院の再編構想で、宮城県が22日に仙台赤十字病院と県立がんセンターとの基本合意を締結したことに対し、怒りや反発の声が広がっています。仙台市の郡市長は今回の基本合意を受け、報道陣の取材に応じました。

 郡仙台市長「明らかになったのは移転先と病床の削減と開院のめどだけで、今後何をどうされたいのかが一切明らかになっていない。これはあまりにも誠意に欠ける」

 突然の基本合意締結の一報に、地元住民の怒りも噴出しました。

 八木山本町二丁目町内会及川薫会長「抜け駆け的なアリバイ的な、村井知事のそういうやり方自体が卑怯だ」

 八木山地区では17日夜、住民を対象とした病院再編の説明会が行われたばかりでした。

 参加者「赤字、赤字って言ってますけど、人の命には代えられないんですよ」

 説明会からわずか5日後の基本合意に、戸惑いを隠せません。今後も地区全体として抗議活動を続けたい考えです。

 八木山連合町内会広瀬博会長「この前の説明会は何のためにやったんだろうか。八木山にとっては日赤病院は無くてはならない存在と思っています」