農業にイノベーションをもたらすアイデアを競う学生向けコンテスト、アグリテック甲子園で宮城県加美農業高校の生徒が最優秀賞を受賞し、地元の色麻町に報告しました。
色麻町役場を訪れたのは、加美農業高校農業機械科の生徒3人です。
アグリテック甲子園は、高校生や大学生が最新技術を使って農業の課題を解決するアイデアを競います。
加美農業高校の生徒は、地域と連携した獣害対策をテーマにイノシシを捕獲する箱型のわなのアイデアなどを発表し、最優秀賞を受賞しました。
箱型のわなはイノシシ以外の動物を誤って捕獲してしまうほか、見回りに手間がかかるといった課題があります。
このため、AIカメラでイノシシだけを判別して扉を閉め捕獲をメール通知するわなを開発しました。人の手間を掛けずに効率的にイノシシを捕獲することができます。
審査では、既存の技術を組み合わせて完成度と実現性の高い対策を提案したことが評価されたということです。
加美農業高校鎌田和希さん「一番はうれしいという気持ちと、感謝の気持ちでいっぱいです。色麻町に設置してある箱わなに、私たちの技術を全台設置できるようにできたらいいなと考えています」
町はわなの精度や使いやすさを検証した上で、導入を検討したいとしています。