宮城県登米市にある認定こども園で、2月から3月にかけて保育士の半数以上に当たる10人が退職したことがkhbの取材で分かりました。県と登米市は、保育の態勢に問題が生じないかなど園に聞き取りを行っています。

 多くの保育士が退職したのは、登米市の石越にじいろこども園です。県や登米市によりますと17人の保育士のうち2月に1人、3月9人の計10人が退職しました。

 こども園では0歳児から5歳児まで約100人を預かっており、保護者の間に不安が広がっています。

 保護者「新しい先生に一新されるとか、薄い態勢になる時に子どもたちは、あの先生は?となると思う。色々な不安はあります」

 18日にこども園から事情を聞いた県と市によりますと、園は「系列の園から保育士に来てもらったり、新たに保育士を採用したりするので態勢に影響はない」と説明しているということです。

 khbの取材に対し、複数の保護者が「保育士が退職した背景に、園長らによるパワーハラスメントがあったのではないか」と訴えています。

 記者が、園を直接訪れるなどして保育士が退職した理由などを問い合わせたことに対し、園側は「内部情報なので答えられない」と述べました。

 この点について、県では「退職理由がパワハラだったのではないかという保護者からの訴えがあることは市を通じ聞いている。しかし、社会福祉法人内の労使の問題で、県が、そこに立ち入る権限はなく把握はしていない」としています。