台湾の企業などが宮城県大衡村に新設する半導体工場の着工は年内を予定していましたが、年明けにずれ込む可能性があることが分かりました。

 台湾の半導体大手PSMCとネット金融大手のSBIホールディングスは、大衡村で半導体工場の建設を予定しています。

 宮城県によりますと、建設予定の工場は台湾の同様の工場の図面を使う予定ですが、大衡村では耐震ではなく免震構造にするため、測量などに時間をかけて基本設計に年内いっぱいかかるとのことです。

 このため2024年中に予定する着工が、年明けにずれ込む見通しになったとのことです。

 建設に必要な資材は6割から7割が日本国内で調達できるため、工場の稼働開始は計画段階の2027年から変更はないとのことです。

 県半導体産業振興室の担当者は「出資企業からは、工場の稼働開始を1年ほど早めるという話も出ていたので、2027年の稼働開始は遅れないようにしてほしい」と話しています。