65歳以上の高齢者が支払う介護保険料が見直され、宮城県の平均は6098円と159円上がりました。

 介護保険料は40歳から64歳までと65歳以上に分けて徴収されていて、65歳以上については3年に一度市区町村などが見直しを行い2024年度が見直しの年度に当たります。

 厚生労働省のまとめによりますと、2024年度から3年間の全国の介護保険料の平均は、前の3年間より211円上がり1カ月当たり6225円となりました。

 宮城県の平均の介護保険料の推移は、制度が始まった2000年度が2697円でしたが徐々に上がり、今回は前回を159円上回って6098円となりました。

 県によりますと、宮城県の人口に占める65歳以上の高齢者の割合は制度が始まった2000年の17.1%から29.1%まで増加していて、高齢化が介護保険料の上昇につながっているということです。

 介護保険料は都道府県ごとだけではなく市町村ごとにも異なります。宮城県の市町村ごとの介護保険料です。

 介護保険料が最も高いのは登米市で6950円、続いて大郷町で6800円、名取市が6660円などとなっています。名取市は前回に比べて1070円上がり、宮城県で最も大きい上がり幅です。

 最も低いのが大河原町で4000円で、全国の市町村でも4番目に低い額です。続いて利府町と蔵王町が5400円で並んでいます。仙台市は78円上がり6079円と、高い方から18番目となっています。

 介護保険料は、介護が必要な高齢者の人数や住民がどれくらい介護サービスを利用するかなどで変わるため、市町村はそれぞれの地域の状況を踏まえて決めています。

 介護保険料は低ければ良く、高ければ悪いとは言い切れないということです。