生活に困っている家庭に食料支援を行うフードバンクが、物価高の影響で食料不足に陥っています。
宮城県富谷市のふうどばんく東北AGAINでは、一般家庭や食品関連企業から食料品の寄付を募り、ひとり親家庭やこども食堂などに寄贈していますが、物価高の影響で食料が不足する事態に陥っています。
ふうどばんく東北AGAIN富樫花奈副代表理事「物が高くなってきてることによって買い控えたりとか、レトルトとかおかず類みたいなのが本当に目に見えて少なくなってきて、欲しい人たちに対しての入ってくる量がちょっと足りてないなっていうのはあります」
2023年はコロナの5類移行に伴い、療養者向けの備蓄品を自治体から大量に受け入れたことから寄贈量は400トンと過去最高になりましたが、2024年は企業や家庭からの寄付が減り半分ほどになるのではないかと懸念しています。
ふうどばんく東北AGAIN富樫花奈副代表理事「いつもですとパレット3枚分くらいの高さまで積んであってですね。5月くらいからこれしかお米がない状況」
寄付の減少に加え、猛暑による不作が追い打ちを掛け米の量は2023年と同じ時期と比べて10分の1ほどまで減っています。
食料が不足する一方で、物価高にあえぐ生活困窮者は増えフードバンクを利用する人は2023年度で約22万人と2022年度の2倍近くになっていて、届けたい人に届けられない現状に頭を悩ませています。
ふうどばんく東北AGAIN富樫花奈副代表理事「物価高だし給料が上がらないし、貯蓄を切り崩して生活してきたので何年か経ってすごく苦しくなってきたっていう人もいますし、普段だったら入れられる物をちょっとずつ減らしてお渡しするっていう形になっていかざるを得ないかもしれないっていうところまで、私たちも今、頑張ろうかなっていうところです」