野菜の価格高騰が、食卓の定番メニューであるカレーにも影響しています。

 東海林真衣記者「カレーの具材に欠かせない野菜、スーパーでは前年より2割から4割高く販売されています」

 仙台市若林区のスーパーでは、ニンジンは1袋198円と前年から70円、ジャガイモやタマネギも40円値上がりしています。

 仙台市中央卸売市場によりますと、ニンジン、ジャガイモ、タマネギの市場価格は前年の同じ時期と比べて約2倍になっています。

 いずれも主な産地で3月から5月にかけて雨などの影響で生育不良となり、出荷数が減ったことが原因とみられています。

 買い物客「高いですね、敬遠しちゃいますけど。大変です」「なかなかたくさん買えなくなった。野菜の量は少なくなったかな。カレーに入れるジャガイモの量が減った」

 こちらのスーパーでは、規格外の商品を仕入れ安い値段で販売するなど対策をしているということです。

 生鮮館むらぬし村主芳治店長「タマネギやジャガイモはいっぱい使うので、どうしても値段が上がると困っちゃうと思うので。形が小さかったりとかあまりにも大きいものが結構出てきているので、皆さんになるべく安く提供していました」

 仙台市青葉区木町通にあるスープカレー専門店の自慢は、トマトやエビ、ココナッツなど7種類から選べるスープとたっぷりの野菜です。

 スープカレーシャカ小川良店長「7月1日に値上げしたのですが、実は1年前にも少し値上げをしていましたので、お客さまには苦しい部分はあるのですが」

 野菜など原材料費の高騰を理由に、値上げに踏み切りました。

 特に、ジャガイモの仕入れ値は3月に比べ倍増し、ニンジンもここ数カ月で10%ほど上昇していると言います。

 スープカレーシャカ小川良店長「高い野菜と安い野菜がもちろんありますので、種類を増やすことによって、その時々でスープカレーの金額はできるだけ上がらないように、でもお客さまには満足してもらえるように」

 7月の価格改定から、値段が比較的手頃なインゲンやヤングコーンを追加しました。

 使う野菜を固定せず、価格変動によって柔軟に置き換える形に変えました。

 スープカレーシャカ小川良店長「何とか安くなるのを願うしか、今のところはないのかな。もっと良いお値段で、お客様にも提供できるのかなと思うので、今は必死に耐えて、まずはこのお店を続けていけるように頑張っていきたいと思います」