囲碁の国際戦「第10回・応氏杯世界選手権」の準決勝が中国・浙江省で開かれ、日本の一力遼三冠(27)が決勝進出を果たしました。優勝すれば日本人初の快挙となります。

 4年に1度、開催される「応氏杯世界選手権」の準決勝の三番勝負第3局が9日に中国・浙江省で打たれ、日本で棋聖、天元、本因坊のタイトルを保持する一力遼三冠が中国の柯潔九段(26)に勝ち、2勝1敗として三番勝負を制して決勝に進みました。

 一力三冠が決勝に進出するのは初めてで、日本人として3人目です。

 優勝すれば日本人初の快挙となります。

 決勝の相手は前回の準優勝者、中国の謝科九段(24)です。

 一力三冠は前回の第9回大会の準決勝で謝九段に敗れていて、そのリベンジも懸かります。

 決勝進出を決めた一力三冠は「結果を出すことができてうれしく思います。謝さんには前回やられているので、そのリベンジをする気持ちで頑張りたい」と抱負を語りました。

 決勝戦は五番勝負で、来月から始まります。

 先に3勝した方が優勝で優勝賞金は40万ドル、日本円で約6400万円です。

提供:日本棋院