“とんかつ”から“とりかつ”へ。店や家庭で“夏の異変”が起きています。

■“とんかつ”→“とりかつ”夏の異変

 厳選された北海道産の豚を使ったロースかつ。とんかつ店にとって最も重要な「豚肉」。今、その価格が高騰しています。

とんかつ檍 札幌 田村允料理長 「ここ1年で通常の3割ほど上がっている。経験のない上がり方です」

 背景にあるのは円安による餌(えさ)の高騰。先週も仕入れ値がさらに上がったといいますが…。

とんかつ檍 札幌 田村允料理長 「客に今まで通り食べてほしいので、消耗品や光熱費など少しでも節約して、商品には影響ないように努力している」

■豚肉高すぎて…あちこち悲鳴

 影響はコンビニエンスストアにも。カツ丼は594円から604円と値上げ。

 さらに、スーパーでも異変が…。

買い物客 「(Q.値段が上がっている感覚は?)あります。チラシを見て安い所に行く」 「豚肉は買いやすくて使いやすかったのでよく買っていたが、それすらも買えなくなって。とんかつじゃなくて、鶏のカツにして食べている」

 豚肉の価格高騰で“とんかつ”から“とりかつ”へ、シフトしている人も増えているなかで、今後、豚肉価格が下がる見込みはあるのでしょうか。

カウボーイ北野店 稲田恒夫店長 「これ以上は下がることは、今は見込みがない。うちの利益を削ってでも、何とか少しでも販売したい」