海水浴シーズンを前に、宮城県七ヶ浜町の海水浴場では海の安全教室が行われました。宮城県では2023年に2件の海難事故が起きています。海に落ちてしまった時の対処のポイントは、慌てずに浮力を確保することです。
七ヶ浜町の菖蒲田海水浴場では13日の海開きを前に安全祈願祭が行われ、寺澤薫町長や観光協会の関係者がシーズン中の無事故を祈りました。
安全祈願祭の後、多賀城高校の生徒約40人が参加して宮城海上保安部による海の安全教室が行われました。
鈴木奏斗アナウンサー「洋服を着たままだと、体を動かそうとすると水の抵抗を感じて重いですね。顔も沈みそうになります」
海に転落した場合、無理に泳ごうとせず大の字になって背浮きをするなど、自分の楽な姿勢で浮いて呼吸を確保することが重要です。
また、身近な物を使って浮力を確保することも有効です。2リットルの空のペットボトルを抱きかかえて浮いてみます。
鈴木奏斗アナウンサー「先ほどよりも大分楽ですね。結構浮力を感じて、姿勢も取りやすくなりました。呼吸が大分楽になりました」
ペットボトルのほか、カップ麺の容器やクーラーボックスなども浮力の確保に有効ということです。
宮城海上保安部は、海に転落した人を見掛けた場合は危険を犯して自分も海に入るのではなく、浮力を生む物を投げ入れ落ち着いて呼吸の確保を呼び掛けてほしいとしています。
宮城海上保安部交通課笠原司課長「誤って海に落ちた時は、落ち着いて行動してください。自分が浮かぶんだということを知っておいてください。多くの宮城県民の皆様が安全に海で楽しんでいただけることを強く願っております」