オリンピックを間近に控えたフランスでは“気候変動対策”で衝突が起きています。

 西部の港町に集まった3000人を超すデモ隊。

 反対しているのは計画中の農業用貯水池。夏の干ばつ対策として冬の間に地下水をくみ上げて貯めておくための施設で、地元農家は期待を寄せていました。

地元農家の代表 「他の方法もあるが、我々は農業で生きていくため、気候変動に適応するため色々、試してみるべきです。灌漑(かんがい)なしでは育てられない作物もあるから」

 しかし、周辺の生態系などに悪影響を与える可能性があるとして反対運動が激化。一部で略奪行為も起きています。

 デモ隊を解散させるため、そして火炎瓶などの火を消すため、これから必要となる貴重な水が使われます。さらには当局が使用した催涙弾によって守るべき畑で火災も発生するなど大混乱となったのでした。