豊洲でもない、築地でもない。今、大にぎわいの場外市場があるんです。人気の秘密は圧倒的な安さにありました。

■激安“場外市場”旬の魚が半額?

 今年3月、東京・江戸川区に誕生した「西葛西場外市場」。

買い物客 「大きいでしょ、びっくりした」 「安かった」

 鮮魚店には旬の魚がずらり。約20種類。客を惹きつけるのは安さです。

本場清水水産 若山豊和店長 「きょうに限ると関サバとか、下手したら1万円いく魚。きょうは4800円で提供」

 なぜ安いのでしょうか。案内されたのは店の奥。

若山豊和店長 「こちらにきょう来た品物を置いている」

 売り場に並べきれなかった魚がこんなに。安さの秘密は大量の仕入れにありました。

若山豊和店長 「なるべくケースで買って安く提供する。1割、2割安く仕入れることができる」

 とはいえ、魚は鮮度が命。販売状況を見ながら刺身にするなど、売れ残らないように工夫しています。

■魚も野菜も激安!人気の“場外市場”

 安さでは、野菜も負けていません。

来店者 「なかなか見ない。きょうはすごく安い」

 この日、キャベツは1玉98円。小松菜は1袋50円。そして、トマトは15個でなんと1000円です。

八百屋 日和市 西葛西場外市場店 斎藤達也店長 「トマトだけでいうと、この地域でどこにも負けていない自信がある」

 午前5時。野菜を安く仕入れるためには、朝早くからの情報収集が欠かせません。

斎藤達也店長 「ホウレンソウや葉物野菜が値上がるという情報をもらう」 仲介業者 「急に暑くなったので、葉っぱがやられてる。 斎藤達也店長 (関係者と)うまいこと付き合いをしていると、安い野菜があればすぐ情報をくれる」

 この日の目玉は、1つ約65円のトマト。よりおいしいものを見分けるコツがあるといいます。

斎藤達也店長 「放物線が立ってるでしょ、“ホシ”っていうんだけども。これがポイントでおいしいと思います」

 お尻の部分から白い線が放射状に伸びて「ホシ」のように見えるトマトは甘い証拠。線が均等で濃いほど肉厚で濃厚になるということです。