記録的な円安で金の価格が高騰しています。宮城県でも金の人気が高まり、安全資産として購入する人やこの機会に買取店に売る人が増えています。
仙台市青葉区の貴金属店では、金の価格高騰を受け購入する人が増えています。
GINZA TANAKA仙台店北垣匡士店長「前年の8月末に税込み価格で(1グラム当たり)1万円を突破したことがございまして、そのあたりから取引量は非常に増えている状況で、2月3月からまた取引量が一段と増えているような状況でございます」
田中貴金属直営店全体の3月の販売量は前の月の1.9倍と、前年の同じ時期と比べても1.5倍に増えています。
中東情勢の緊迫化や記録的な円安などを背景に、近年、金の価格は上昇しています。田中貴金属によりますと、2019年は1グラム5000円前後でしたが3月は1万428円と倍以上になりました。
有事の安全資産として需要が高まっていると言います。
GINZA TANAKA仙台店北垣匡士店長「インフレとか円安とかを懸念して、安全資産、資産保全を目的に購入したいというお客さまが増えてらっしゃいますね」
こうした状況を受け、仙台市宮城野区の買取店では金を売りに訪れる人が増えています。
BRAND JACK仙台駅東口店菅野貴志店長「ここ最近は毎日。金を売りに来る方は増えてます。金が高くなっているという情報は皆さん知ってますので、昔買われたジュエリーとかまとめてお持ちいただく方が多いかなと思いますね」
最近は使わなくなったネックレスや指輪、記念コインなどが持ち込まれているということです。持ち込まれた金は重さや純度に応じて買い取られます。
BRAND JACK仙台駅東口店菅野貴志店長「うちはブランド品や時計も買い取りしていますけど、今はもう金がほとんどじゃないかなというくらい金をお持ちいただく方が多いですね。昔は相当安かったので、それを知っている方はやっぱり今の金額にびっくりして持ってくる方が多いですよね」