大雨で増水した川に遊覧船が流されました。

■“堤防決壊”し洪水 遊覧船流される

 場所は中国南部の湖南省。下流にある水門に向かって、どんどん流されていく船。たまらず撮影者たちが「遊覧船が水門近くまで流されてきている」と警察に通報します。

 しかし、水門はすぐ目の前に。そして…。

 遊覧船は水門に激突して転覆。わずか10秒で水の中に吸い込まれ、流されていったのでした。

 船は地元のツアー会社のものでしたが、幸いにも誰も乗っていなかったということです。

 雨期の大雨が続いている湖南省では29日、川の堤防が決壊して大洪水も発生しています。約3800人が避難するなか、当局は夜を徹して堤防の修復作業を実施。わずか一日で工事を完了させたとのことです。

■海水浴場に迫る炎“思わぬ障害”も

 一方、ヨーロッパでは山火事が猛威を振るっています。

 バルカン半島南西部のアルバニア。猛暑とあって、ビーチリゾートがにぎわうなか、海水浴場近くの山からは大量の煙が。ホテルの裏には火柱も上がっています。

観光客 「ここに来て3日目だけど、危険は感じていない。ずっと海側にいるし、火が道路を越えてくることはないだろうから」

 しかし、町は炎にのみ込まれていきました。

 日没後も火の勢いは止まらず、住民たちが避難する事態となっています。

 ここ1カ月にわたって、例年を上回る高温と乾燥が続くバルカン半島。山火事が発生しやすい状況となっています。

 去年8000件以上の山火事に見舞われたギリシャでは、今年も干ばつと強風で被害が拡大しています。

 隣のブルガリアでも山火事が猛威を振るうなか、思わぬものが消火活動の妨げとなっています。それは地雷。冷戦時代に埋められたものが今回の山火事で爆発するケースが発生。消火計画を見直さざるを得なくなっているということです。