区議からの依頼で入札情報を漏らしたとして元幹部職員が逮捕された事件を受け、東京・千代田区は再発防止策を取りまとめました。

 千代田区の元行政管理担当部長は、2020年に区議からの依頼を受けて区立小学校などの工事の入札情報を業者側に漏らした罪などに問われ、6月に執行猶予付きの有罪判決を言い渡されました。

 千代田区は31日、議員との対応記録の徹底や相談体制の強化などの再発防止策を取りまとめました。

 区は職員約300人を対象としたアンケートも取りまとめ、「区民の代表である議員に対して原則要望に沿った対応をしなければならないという思いが職員に染み付いていた」「対応できない依頼を断ったところ、『お前の人事異動がどうなっても知らないからな』と言われた」などの回答があったことを明かしました。