イギリス各地で極右主義の支持者らの暴動が拡大するなか、新たに極右団体が各地で集会を呼び掛けました。会場には極右の主張に反対する人らも集まり、声を上げました。

 移民排斥などを訴える極右団体はSNSなどを通じ、7日夜にイギリス国内数十カ所で集会を開くことを呼び掛けました。

 ロンドン北部の移民支援施設の前では極右に反対する人たち数百人が集まり、一時、極右の支持者と小競り合いとなりました。

極右に反対する人 「マイノリティーが攻撃されたら皆がともに立ち上がり、腕を組み、ファシズムにNO、人種差別にNO、いかなるマイノリティーに対する憎悪にもNOと言う責任がある」

 現地メディアによりますと、極右支持者の集会は100カ所以上で計画されていて、警戒のために警察官6000人以上が動員されたということです。

 先月29日に子ども3人を刺殺し逮捕された少年がイスラム系の不法移民だとする偽の情報が拡散したことがきっかけとなって起きた一連の暴動では420人以上が逮捕され、3人がすでに実刑判決を受けています。