タイの動物園でコビトカバの赤ちゃんが生まれ、その丸々としたフォルムや水浴びする時に見せる愛くるしい表情などからSNSを通じて世界的な人気となっています。

 コビトカバのメスの赤ちゃんは、東部チョンブリ県にあるカオキアオ動物園で7月に生まれました。名前は「もちもち豚だんご」という意味の「ムーデン」ちゃんです。

 開園直後にもかかわらず、多くの人たちがムーデンちゃんを見に来ています。今、陸の上でお母さんと一緒に行動しているところで、シャッターチャンスということで、皆さん携帯を手に撮影をしています。

来園したタイ人 「かわいい、ムーデン。寝ているところが好き」 「ムーデンはとても小さくてかわいい。会いたかったので午前4時に家を出てきた」

 ムーデンちゃんはその名の通り、寝転がっている様子はお団子さながら、もっちりしたように見える身体や、くりくりとした真っ黒な目がチャームポイントです。

 さらに、口を大きく開きながら水浴びをするほか、飼育員にお腹のあたりをつかみ上げられそうになると目を見開いてすばしっこく逃げるなど、魅力たっぷりの動きも見せてくれます。

飼育員 「ムーデンは寝るのとお母さんにくっつくのが大好き。起きている時はいつも元気いっぱい」

 ムーデンを一目見ようと、タイの人たちだけではなく、各国から観光客が訪れています。

来園した日本人 「たまたまタイに遊びに来て(ムーデンが)たまたま流行ってたから来た。SNSでいっぱい(ムーデンの動画などが)出てきて、かわいいなって」 「(Q.実際にご覧になっていかがですか?)もちもちでかわいいなと」

 ムーデンちゃんの姿はインスタグラム、フェイスブック、そしてTikTok、あらゆるSNSを通じて全世界に拡散されていて、ファンが急増しています。

 動物園はムーデンのこの人気にあやかり、総柄のシャツを今月から販売する予定を立てています。

動物園の園長 「動物園では現在、ムーデンシャツを製作中。今月末か来月頭に販売する予定」

 動物園を訪れる人たちの数も日に日に増えているということで今後、ムーデンちゃんフィーバーはさらに過熱しそうです。