9日に衆議院が解散し事実上の選挙戦が始まっています。候補者のポスター掲示板は、公職選挙法によって有権者の数や選挙区の面積を基準に設置数が定められていて、設置場所は各市町村の選挙管理委員会が決めています。
宮城県選挙管理委員会によりますと、今回の衆院選で宮城県の掲示板の設置は5301カ所ということです。
過去の衆院選の掲示板の推移です。ピークは2003年で6866カ所でしたが、2012年以降は5300カ所前後で推移しています。
減少については、石巻市選挙管理委員会によりますと、震災で人が住めなくなった沿岸部で大幅に減ったことなどが理由に挙げられるということです。
掲示板は最近、表面が白い板を多く見かけますが、再生紙を何枚も重ねて作られているためです。選挙後に回収された掲示板は工場で再生紙として生まれ変わり、その後段ボールなどに再利用されます。
掲示板の設置費は今回、資材費や燃料費の高騰に加えて解散から投開票までの選挙期間が短いことで人員を増やして対応していることもあり以前より価格が上がっています。
仙台市青葉区の選挙管理委員会では248カ所に掲示板を設置する予定で、1カ所当たり設営費は約4万5000円となっています。前回の衆院選に比べて1万3000円以上高くなりました。
宮城県各地で衆院選の準備が進んでいますが、費用がかさむ選挙になりそうです。