宮城県多賀城市の保育所で、津波を想定した地域ぐるみの避難訓練が行われました。
訓練は2つの保育所が合同で実施し、大地震が発生し大津波警報が出たという想定で行われました。
このうち多賀城はるかぜ保育園では、保育士20人が0歳から5歳までの園児91人を専用のカートに乗せるなどして、30分ほどかけて避難場所の小学校まで移動する手順を確認しました。
中島秀太記者「子どもたちの避難をサポートするのは、地域住民の皆さんです」
訓練には、防災士の資格を持つ郵便局長や地域住民らも参加し、危険なポイントを伝えたり交通誘導をしたりして避難をサポートしました。
多賀城市では、東日本大震災の教訓を生かそうと3年前から子どもの命の大切さを伝える活動をしている民間団体の協力の下、年に数回避難訓練を行っています。
一般社団法人Bird′s−eye佐藤美香「地域の顔の見える関係性があることで、保育士さんたちもいざという時に頼れる。この輪が広がってほしい」
多賀城市によりますと、保育所と幼稚園40カ所のうち7割に当たる28カ所が津波の浸水想定区域内に立地しているということです。市では今後も、地域とのつながりを生かした訓練を重ねていきたいとしています。