中古車を仕入れたように見せかけて会社から約2700万円をだまし取ったとして、JA新みやぎの子会社の元社員2人が逮捕されました。
詐欺の疑いで逮捕されたのは、宮城県栗原市にあるJA新みやぎの子会社、「新みやぎサービス」の元社員、高倉仁容疑者(57)と狩野紀句子容疑者(59)です。
2人は2018年の1年間に22回にわたって、中古車販売業者から中古車を仕入れたように装って業者からの請求書などを偽造し、会社から現金約2700万円をだまし取った疑いが持たれています。
関係者によりますと、高倉容疑者は自動車販売部署の部長となった2011年ごろから、経理担当の狩野容疑者に指示して不正を繰り返していたということで、被害額は2億7000万円に上るとみられています。
警察は捜査に支障があるとして2人の認否を明らかにしていませんが、会社が設置した第三者委員会の調査によりますと、高倉容疑者は小遣い稼ぎのために不正を始め、だまし取った現金は借金の返済や遊興費として使っていたということです。