北朝鮮による弾道ミサイルなどの発射が相次ぐ中、宮城県多賀城市で最後の砦と呼ばれる迎撃ミサイルPAC3の機動展開訓練が行われました。

 陸上自衛隊多賀城駐屯地で公開された訓練には、北海道の航空自衛隊八雲分屯基地に所属する第23高射隊の隊員22人が参加しました。

 訓練では、迎撃ミサイルを搭載する発射機やレーダー装置など6台の車両がグラウンドに配置され、電源ケーブルの接続やミサイル発射機の角度調整など迎撃するまでの手順を確認しました。

 新田智紀記者「PAC3の機動展開訓練が行われています。設置完了まで約15分と短時間でこなすことができるということです」

 PAC3は他国からのミサイルを着弾前に迎え撃つ最後の砦とも呼ばれる地上配備型のミサイルです。

 専門部隊は国内に24あり、宮城県など部隊が無い地域でも定期的に訓練を行っているということです。

 航空自衛隊第23高射隊寺澤仁志隊長「弾道ミサイルがこちらに飛来して来たならば私たちが迎撃しないと国民の皆様の生命、財産、安全、平和を守ることができませんので、私たちとしましては本当に最後の砦で必ず撃ち落とすといった決意で日頃の訓練に臨んでおります」