宮城県が進める仙台医療圏の4病院再編で県立精神医療センターを名取市で建て替える方針が示されたことを受け、患者や支援者でつくる団体の代表らが県に対し速やかに再建を進めることを求めました。

 名取市の精神医療センターについて、県は仙台市青葉区の東北労災病院と合築して富谷市に移転させる計画を掲げていましたが、移転の検討に時間がかかることなどから名取市で建て替える方針を示しています。

 精神障害者のくらしと医療を考える仙南ネットワーク小泉潤代表「今後は精神医療センターの早期の建て替えが重要です。現実に即した方法で早期の建て替えを望みます」

 18日に精神疾患の患者や支援者でつくる団体の代表らが宮城県庁を訪れ、候補地として挙がっている県立がんセンターの跡地にこだわらず、速やかに建て替えを進めるよう求めました。

 これに対して県は「名取市で県や県立病院機構が保有する土地を比較検討し選定する」としました。

 要望書では、今後の建て替えの議論に患者や支援者を参加させることなども求めました。