アメリカのトランプ次期大統領の政権移行チームが物価の急激な上昇を避けるため、関税の段階的な引き上げを検討しているとアメリカメディアが報じました。

 トランプ氏は大統領選で中国製品には60%の関税、その他の国からの輸入品には一律で10%~20%の関税をかけるなどと訴えてきました。

 ブルームバーグ通信は13日、トランプ氏の政権移行チームの中で、「経済緊急事態」を宣言する法律に基づき、毎月2%~5%ずつ段階的に引き上げる案が検討されていると報じました。

 関税の段階的な引き上げはウォール街出身の財務長官候補であるベッセント氏らが中心となって検討されていて、トランプ氏にはまだ提示されていないということです。

 トランプ氏の交渉力を高めつつ、関税引き上げによる物価の急騰を回避する狙いがあるとしています。