第172回の芥川賞に2作品、直木賞には1作品が選ばれ、それぞれの受賞者が喜びを語りました。

 芥川賞には安堂ホセさんの恋愛リアリティー番組を巡る物語「DTOPIA」と鈴木結生さんのゲーテ研究をする大学教授の物語「ゲーテはすべてを言った」が選ばれました。

芥川賞・DTOPIA 安堂ホセさん 「完成度とかは一回無視して、書きたいように書いてみるっていうのが今回の挑戦だったと思います。(一つのテーマに絞らず)小説が壊れるぐらいのことを期待していたと思います」

芥川賞・ゲーテはすべてを言った 鈴木結生さん 「ゲーテが死ぬ前に言った言葉が『もっと光を』と言われてるんですけど、もう今、光はいらないなって感じがしますね」

 直木賞には伊与原新さんの日本各地の自然を舞台にした短編集「藍を継ぐ海」が選ばれました。

直木賞・藍を継ぐ海 伊与原新さん 「どちらかというと、くすぶっていた地球科学研究者だった自分がひょんなことから小説を書き始めて、気が付けばこんなとこまで来てしまったという不思議な気持ちです」

 贈呈式は来月21日に開かれます。