宇都宮市の住宅で64歳の男性が胸に包丁が刺さった状態で倒れているのが見つかり、その後、死亡しました。警察は殺人事件として捜査しています。
17日午前10時半すぎ、宇都宮市宮原の住宅で「同僚が出勤しない。呼び掛けても返事がないので一緒に確認して下さい」と女性から110番通報がありました。
警察などによりますと、この家に住む介護事業経営者の熊田晃さんが2階の寝室で胸に包丁が刺さった状態で仰向けで倒れていて、病院に搬送されましたが、その後、死亡が確認されました。
また、同じ部屋では男性の妻とみられる50歳の女性も血を流して座っていて、胸に複数の刺し傷がありましたが、命に別状はないということです。
女性の近くには血の付いた包丁が落ちていました。
男性には身を守ろうとした際に腕や手などにできる「防御創」がなく、寝ている間に襲われたとみられます。
この家は2人暮らしで、部屋に荒らされた形跡はなく、1階の窓などの鍵はすべて掛かっていたということです。
警察は殺人事件とみて捜査を始めるとともに、女性が何らかの事情を知っているとみて今後、話を聞く方針です。