群馬県伊勢崎市で親子3人がトラックに衝突されて死亡した事故で、トラックの運転手が勤務していた運送会社に対して10日間の事業停止などの行政処分が行われました。

 2024年5月、伊勢崎市で塚越湊斗君(2)と父親の寛人さん(26)、祖父の正宏さん(53)が飲酒運転とみられる鈴木吾郎被告(70)のトラックに衝突され、死亡しました。

 関係者によりますと、鈴木被告は事故直前にアルコールの検査を行ってから運転を始めるまでの間に酒を飲んだとみられていて、車内からは複数の焼酎の空き瓶が見つかっていました。

 関東運輸局は今月21日、鈴木被告が勤務していた「両毛運輸」への監査を実施した結果、15件の違反が見つかったことから10日間の事業停止などの行政処分を行いました。

 違反内容には事故当時に鈴木被告が酒気帯び状態だったことや事故当日以外に乗務前の点呼が実施されていなかったことなどが含まれるということです。

 遺族はANNの取材に対して「事故から半年以上経ったうえで、こんなに短い事業停止処分なのは納得できない」とコメントしています。