宮城県女川町の離島、出島と本土を結ぶ出島大橋が12月19日に開通してから1カ月、高齢化が進み運転免許を持たない島民も多いことから、島と町中心部を結ぶ町民バスが3月末から運行を始めます。
出島大橋は全長364メートルのアーチ橋で、島と本土の中心部までを車で約15分で結びます。
これまで島と本土をつなぐ交通手段は、1日3便のフェリーだけでした。
橋の開通に伴い、新たな交通手段として女川町が町民バスを運航します。
3月31日から運行が始まる予定の町民バスは、ワンボックスカーで10人乗りです。 住宅が集まる3カ所を回って、出島大橋を渡ります。本土側では町中心部の町役場や女川駅、病院、スーパーなどを巡り1日3往復運行します。
女川町企画課鈴木一弘主幹「日常では通院とかお買い物とかですね、あとは離島航路なので週に1回とかのお出掛けになっていたと思う。週に1回とかにかかわらず、お出掛けをしていただければと考えています」
島民を対象にした町のアンケート調査では、回答者の4割が運転免許を持っていないことが分かったほか、町民バスの利用を希望している人は7割に上っていて町民バスには大きな期待が寄せられています。
島民「車を運転していてもやがて年を取れば、免許返納をしてバスを利用するようになってくると思う。皆高齢者なので」