全国警察のトップ警察庁長官が交代します。警察庁のナンバー2だった楠芳伸次長が長官に就任し、27日午前、引き継ぎ式が行われました。

露木康浩前長官 「これからの日本の治安をよろしくお願いします」

　2022年8月に就任した露木康浩長官（61）は、安倍元総理銃撃事件を機に要人警護の根本的な見直しを図りました。

　また、サイバー犯罪に対して国直轄で捜査などを担う「サイバー特別捜査部」を発足させたほか、SNSを悪用する新たな犯罪集団「匿名・流動型犯罪グループ」や「悪質ホストクラブ」などの問題にも対策に力を入れてきました。

　後任の楠芳伸新長官（58）は1989年（平成元年）に警察庁に入庁しました。

　千葉県警本部長や警察庁交通局長などを歴任し、去年1月からは露木氏を支え、警察庁の次長を務めてきました。

　警察庁は楠新長官のもと、「大阪・関西万博」などの「参議院選挙」など重要警備に臨むほか、「闇バイト」への対策など、多くの課題に取り組んでいくことになります。