旅行大手のエイチ・アイ・エスは受け取った新型コロナウイルスの雇用調整助成金の一部が受給条件を満たしていなかったことが判明したとして、62億円余りを自主返還すると発表しました。
株式会社エイチ・アイ・エス 矢田素史社長 「大変、申し訳ございませんでした」
エイチ・アイ・エスによりますと、2020年3月から2022年12月までの期間に受給した新型コロナの雇用調整助成金などの一部に不適正な受給があった可能性があるとして去年4月以降、調査を行ってきたということです。
その結果、受給対象とした休業日のうち2割以上で実際には従業員の就労が確認され、受領した総額約240億円のうち受給の条件を満たしていなかった62億円余りを自主返還します。
また、子会社である「ナンバーワントラベル渋谷」では、約1億円の不正受給も判明しています。
エイチ・アイ・エスは究明された原因などを踏まえて今後、グループ全体のガバナンス体制の強化に向けた再発防止策を報告するとしています。