アウシュビッツ強制収容所が解放されてから80年を迎えた27日、収容所の所長を務めたルドルフ・ヘスの邸宅が一般公開されます。
アウシュビッツ強制収容所の跡地に隣接するヘスの邸宅は長くポーランドの民間人が所有していましたが、去年、過激主義に対抗する取り組みを行うアメリカのNGO(非政府組織)団体「CEP(対過激主義プロジェクト)」が購入しました。
CEPはユネスコの支援のもと、収容所の跡地にあるアウシュビッツ・ビルケナウ博物館と共同でヘスの邸宅に対過激主義研究センターを設立させました。
収容所の解放から80年を迎える27日に合わせて一般公開を始めます。
ヘスの邸宅は第2次世界大戦下のアウシュビッツを描き、2023年に公開された映画「関心領域」の舞台となり、注目を集めました。
CEPのマーク・ウォレスCEO(最高経営責任者)は「ここを訪れた人が過激主義や反ユダヤ主義と戦うアクションを起こしてくれることが私たちの夢です」としています。