三陸沿岸道路の活用を考える検討会議の最後の会合が開催され、三陸の震災伝承施設を結ぶ道路として情報発信の重要性を確認しました。

 三陸沿岸道路は東日本大震災後に復興道路として整備され、仙台から八戸の359キロを結びうち330キロが無料区間です。2021年に全線が開通しました。

 仙台市青葉区で開催された検討会議は、学識経験者や旅行関係者、地元紙の代表らが参加しました。

 3年前からの検討会議の取り組みが紹介され、旅行のモデルルートの設定や台湾の教育関係者を招いた体験ツアーの成果などが報告されたほか、新たに制作した動画がお披露目されました。

 案内役の女性が三陸沿岸道路沿いにある震災遺構や伝承施設を巡る内容で、宮城県では東松島市の旧野蒜駅が登場します。

 検討会議は今回で最後となりましたが、参加者は三陸沿岸道路を観光誘客にも生かすため、SNSなどでの発信の重要性を確認していました。

 検討会議座長・奥村誠東北大学災害科学国際研教授「あの時の事を伝えたい、知ってほしいということももちろんあるが、行く度に何か新しいことに出会う、気付くということをどうやって地域で用意するか」

 動画は、沿線自治体のホームページなどでも公開される予定です。