トランプ大統領がWHO(世界保健機関)からの脱退表明など国連軽視を強めるなか、国連の事務次長を務める中満泉氏が会見し、国際秩序を取り戻す為にも改革が必要だと述べました。

中満泉国連事務次長 「今のままでは国連の効果的な機能というのが徐々に失われていく。国際状況に基づいて国連そのものも変わらなければいけない」

 中満国連事務次長が31日、日本記者クラブで会見し、戦後80年の節目の年を迎えるにあたって国連改革の必要性を訴えました。

 また、常任理事国による度重なる拒否権の行使など、機能不全に陥ってると批判を受ける安全保障理事会について「安保理は現在の国際状況を反映しているとは到底言い難い」と述べました。

 一方で、グローバルサウスから変革の声が上がっていることに期待感を示しました。

 様々な国々から変革しようという動きが見られ、数の影響力が大きくなっているという認識を示しました。