財政難で高齢者への補助額が縮小。バスの“敬老パス”見直しに高齢者の反応は。

■“敬老パス”見直し波紋

 高齢者を対象に地下鉄やバス、市電の料金の一部を助成する「敬老パス」。

“敬老パス”の利用客 「(利用額は)年にしたら4万円ぐらい」 「年間7万円使い切る場合もある。ここまで来るのにも(敬老パスを)使って来られるし」

 現在、札幌市では70歳以上を対象に上限額の年間7万円まで敬老パスで利用できますが、増え続ける高齢者と財政の問題から利用額の年間の上限を段階的に4万円まで引き下げ、対象年齢を70歳以上から75歳以上に引き上げる“見直し案”を明らかにしました。

 これまでの説明会では、高齢者と負担する現役世代で意見が対立する場面も…。

札幌市民(20代) 「現役世代の声も聞いてほしい。なんで、少子高齢化がもっと進んだこの10年間が過ぎた今になって(敬老パス制度を)まだ続けようとするのか」

 高齢者からの反発を受け、札幌市は…。

札幌市 秋元克広市長 「見直しをしたうえで、この制度を残すという現在の実施案。このことについて、一定程度の市民の各世代からの理解を得たというふうに判断した」

 また、運動すると交通費に使えるポイントが最大2万円分貯まるスマートフォンの「健康アプリ」も選択できます。

 札幌市は2026年度から新たな“敬老パス制度”の開始を目指しています。